スーパーカーとの「ゾくゾく」するような暮らし。エキゾチック・カーjp

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PROFILE

池沢 早人師(さとし)
【いけざわ さとし】


1950年千葉県生まれ。
1969年、高校(3年)在学に、「怪童のひびき」で、漫画家デビュー。75年から『少年ジャンプ』誌上で連載を開始した「サーキットの狼」が大ヒットし、'77年には単行本が1100万部を突破。また、26歳のときにレースにも参戦。いきなり優勝するなど、輝かしい記録を残している。
現在は大人が本気で楽しめるカートレース「サーキットの狼GP」を主催。2006年6月よりスカイパーフェクトTVで「蘇れ!サーキットの狼」の司会を進行。作品に、「サーキットの狼」「サーキットの狼Uモデナの剣」「痛快マイホーム」など。

サーキットの狼 池沢早人師
(池沢さとし) オフィシャル
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EXOTIC-CAR INTERVIEW
EXOTIC-CAR INTERVIEW File.01 池沢 早人師(さとし)

五月某日杉並区の閑静な住宅街に伝説の男は意外にもメルセデスで現れた。
今から三十数年前に日本中にスーパーカーブームを巻き起こした池沢早人師その人である。
漫画家生活四十年を向かえたが、あの頃とちっとも変わらない風貌の彼がそこにいた。

池沢さんにとってエキゾチックカーという言葉から思いつくモノは何でしょうか?

「エキゾチックカーなつかしいね、
スーパーカーって言う言葉が世に出る前はみんなそう呼んでいたんだよね」


のっけから驚きである、自分たちは新しい言葉を作ったと思っていたのに!!
唖然としている私たちを後目に彼は語り続ける

「当時はスーパーカーと呼ぶよりエキゾチックカーという言葉の方が一般的でしたね。
といっても高性能な外車があまり一般的なモノではなかったので、その業界の周りだけでの話ですが。」


ではスーパーカーという言葉は池沢さんが作られた?

「いや、イギリスなどではスーパーカーという呼び方があったようです。
日本国内ではまだ明確な表現はできていなかった。」


そうなのだ、池沢さんが作った言葉でなくてもスーパーカーという呼び方は、
池沢早人師と共に生まれたのだと私は確信した。
しかし池沢さんはそんなことを意に介さず続ける。

「スーパーカーという呼び方はもう国内で定着しているのは間違いないですね。
ただそれは現在の30代40代の方がほとんど……若い人は知らない人も多いですから。
最新のスーパーカーはスーパースポーツという言葉で表現されていることも多くなりました。」


ニュースでも近頃取り上げられた若者の車離れ。
クルマばかりではない海外旅行に興味を示さない若者も多いと聞く。
全てのモノが身の回りで手に入り、バーチャルな世界で何でも可能になってしまう現代日本では夢を手に入れるという言葉はもう死語なのか? 30代40代の我々にはスーパーカーこそ夢を手に入れるという言葉から真っ先に出てくるモノであった。
そしてスーパースポーツという言葉。
確かに近年のスポーツカーは確実に昔のスーパーカーに比べてメカとして進歩している。ただ、アナログな感覚というか、ダイレクトな感覚は希薄になったような気がするのだ。電子制御された上での楽しみを演出しているというか・・・。 高性能化は人とクルマの距離をある意味遠ざけているような気さえする筆者なのだが・・・

24才でロータスヨーロッパを手に入れてから、フェラーリとポルシェを常時15〜16台は所有し続ける生粋のスーパーカーフリーク。
最新モデルのフェラーリF430もよく似合う。

 

「それは僕も強く感じています。
小さい子は単純に力強いモノにすごい!カッコイイ!と感じてくれるんですが、小学生それも10才ぐらいを境に興味の対象がいろいろと変わってきますよね。
もちろんクルマだって今と昔では性能も違います。そんな時代背景もありますが、やっぱり今の子供達にもスーパーカーの夢を見て欲しいですよね。
これからはスーパーカー世代の今のお父さんと、そのお子さんを繋ぐような新しいことをしていきたいですね。」


今回池沢さんにインタビューをして感じたのはスーパーカーという言葉が少しも錆びてはいない、イヤかえって時を経ていぶし銀の光沢さえ感じられると言うことだ。それは時代に関係なく人が楽しいと感じる根源的な感情の継承に他ならない。
そして古くて新しいエキゾチックカーという言葉。高度成長期にあって新幹線開通、東京オリンピック、大阪万博と世の中がどんどんと変わっていく中、超絶的な性能を誇る乗り物スーパーカーが僕らのあこがれであり、未来でもあった。そしてそれはいつも池沢さんの描くマンガと共に存在したのだ。
時は21世紀。きっと新しい主人公が登場してわくわくドキドキするような世界へ、次の世代も連れていってくれるに違いない。

サーキットの狼の主人公、風吹裕矢のあまりにも有名な愛車「ロータス・ヨーロッパ」
赤いラインに星のマークは、戦争中の戦闘機の撃墜マークがモチーフ。